私は4歳の頃、自宅前で2トントラックにぶつかった。
ぶつかった時のことは覚えてないが、
母に抱かれて病院まで運ばれた様子、
病院で、その時に着ていたお気に入りのパンダのTシャツが
ハサミでジョキジョキ切られて脱がされている一瞬、
手術が終わって、頭がガンガン痛かったこと、
入院中の注射で号泣していたこと、
恐ろしい出来事は沢山記憶している。
頭を強打したので、手術をした。
もちろん入院していた。
毎日、両親が交代で病院に泊まってくれたことも覚えている。
しかし、毎日、医師や看護師さんという大人に囲まれて、
検査や注射。
不安で怖かった。
もともと不安がりでおとなしい性格の私は、
毎日が怖くて仕方なかった。
そして、退院。
その後も子供時代の私には辛いことがあった。
頭を手術したので、丸坊主頭の私。
そして、頭には大きな手術の跡。
かなり恥ずかしかった。
しばらくは帽子をかぶっての生活。
幼稚園に行くのが嫌だった。
それから、近所を歩けば
「事故に遭った子」という肩書きがいつの間にか私にはあった。
どこに行っても「この子が事故に遭った子?」と
大人に聞かれる度に、
嫌な悲しい気持ちになったことを覚えている。
毛が生えてから、美容院にいくのもずっと苦痛だった。
手術の跡がかなり大きくて、ハゲが出来ていたのだ。
大人になってからも美容室に行くのが苦痛だったな。
この事故がきっかけで私は暗い子供時代を送ってしまった。